新型コロナウイルス感染予防にお口のケアは大切です
口腔内の症状を放置すると…
⓵ 歯・歯ぐきの痛みを我慢すると、食事が摂れなくなり、体力・免疫が落ちる可能性があります。
⓶ 糖尿病などの持病のある方は、歯周病の悪化が全身状態の悪化につながる可能性があります。
⓷ 高齢者や要介護者(特に介護施設や在宅療養中のかた)への自己判断での口腔ケア中断は、誤嚥性肺炎の発症が懸念されます。今だからこそ、命を守るためにも、お口のケアが大事です。
福岡市東区の歯医者 あべ歯科クリニックでは
①予約制により患者さん同士が待合室で密にならないように徹底しています。
②各ユニット毎に口腔外バキュームを装備してウイルスの飛散を徹底的に排除しています。
③予約に余裕を持たせていますので一人の患者さんの治療終了後は徹底的な消毒を行っています。
④診療ごとに非接触体温計による検温と問診を行い、少しでも疑いのある場合は治療の延期をしています。
⑤入口、受付にアルコール消毒液を常備、院内への持ち込みを防いでいます。
⑥スタッフへの感染を防ぐため、スタンダードプリコーションの徹底、フェイスシールドを使用しています。
でも今痛くないのでしばらくお休みしたほうがいいのではという方もいらっしゃいます。
しかし、もしお口のケアを長く中断するとどういうことが起こるでしょうか?
お口の中にはウイルスレセプターと呼ばれるウイルスが吸着する受容体がいくつもあります。
お口の中に入ったウイルスはそのレセプターを介して細胞内に侵入して増殖します。
喉やお口の中のレセプターはタンパク質からできている粘膜で保護されています。
歯周病にかかってしまうと歯周病菌がプロテアーゼというタンパク質を分解する酵素を出し
せっかく保護されている粘膜を破壊してしまうのです。
その結果、お口の中のウイルスレセプターが露出して感染しやすくなります。
「新型コロナウイルス」はACE2受容体というレセプターにくっついて細胞内に侵入します。
このACE2受容体はお口の中の粘膜、特に舌に多く発現すると報告されています。
ということは歯周病菌が作り出すプロテアーゼが
「新型コロナウイルス」が細胞内にはいるのを助けてしまうんです。
また歯周病菌は内毒素を出します。これが歯肉や粘膜に慢性的な炎症を引き起こします。
炎症によって歯肉の血管が傷つくため細菌やウイルスが体内に入りやすくなってしまいます。
ACE2受容体は炎症が起こると細胞を保護する働きがあるため炎症があると増えます。
歯周病の予防はプラーク除去、ブラッシング、フロッシングとともに定期的なプロフェッショナルなお口のケアがとても大事なんです。
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