歯科用CTについて

当医院でデジタルx線システムを導入してはや10年以上が経過し、時代の流れは歯科用CTへと移ってきていましたが、あべ歯科クリニックでも歯科用CTを導入いたしました。

特にインプラント治療において、より安全、適切に手術を行うためには、埋め込み先の骨の状態を立体的に観察できる歯科用CTは必要不可欠となっています。 あべ歯科クリニックでは、今までもCT検査で骨の断面画像を撮影し、その画像を見ながら治療の計画を立てていましたが、撮影は他所にお願いしておりました。その為撮影にわざわざ時間を取って行って頂く必要がありました。

今後はいつでも撮影ができるため、インプラント治療以外でも、難治性の感染根管や、難抜歯の症例などに活躍してくれると思います。

今後以下のようなケースで歯科用CTを活用していきます。

1.インプラント治療に
インプラント治療では、これまで2次元的なレントゲン撮影では得られなかった埋入する部位の術前の骨の状態(質や厚み、高さ、形態など)が3次元的に判断 ができ、治療の精度も飛躍的に向上します。歯科用CTでの撮影画像をもとに、的確な治療計画を立てることは、安心な治療への第一歩です。CTなしのインプラント治療は今までも行っていませんでしたが、今後はより早く結果を確認できます。

2.歯の根の治療(根管治療)に
歯根の形態(彎曲、破折線など)や、先端の病巣発見、治療後の治癒の状態など、正確に把握できます。歯科用CT画像を使った正確な診断によって、根の病気の完治を目指しやすくなります。

3.親知らず(智歯)や過剰歯の抜歯に
埋伏している位置の確認,周囲の骨や神経の走行状態の確認など立体的に判断・考慮して、治療を行うことができます。そのため、余分な切開や骨の切削などを避けることができます。

4.歯周病の治療に
歯周病は、細菌感染による骨の破壊が起きる病気であるため、骨の破壊の程度などをよりリアルに見て判断することができます。また、骨の状態からおおよその歯の寿命を予測し、予知性の高い治療が行えます。